今年、「小樽おもてなし認証」を取得した企業のなかでも、一番若く、元気な企業ともいえる株式会社HGO。現在、堺町通り沿いで4店舗を経営するなか、「タケダのザンギ」と「小樽海鮮あか・あお・きいろ」の2店舗が、このたび認証を取得しました。
タケダのザンギ
小樽海鮮あか・あお・きいろ
店舗統括マネージャーの宮川 亜里子さんは、「私が入社した3年前は従業員3人で、まだかけ出しの企業。現在は30人規模に増えましたが、まだまだ組織化が課題です。でも、エネルギーのかたまりのような社長の感性で、スタッフはみな濃度の濃い落とし込みができています」と話します。
「小樽おもてなし認証」に取り組むなかで、元々創業時からあった「行動基準」を、よりしっかりとスタッフに伝えてきたという株式会社HGO。小樽おもてなし認証主催の研修に参加しては、スタッフ間でお互いに共有しながら、おもてなしについて学びを深めてきました。
6月から「タケダのザンギ」店長となった西村 ひかるさんと、「小樽海鮮あか・あお・きいろ」店長の福良 昌也さんは、ともに入社1年目です。西村さんは現在23歳、福良さんは25歳という、本当に若い店長のお二人。しかし、二人とも「社長の熱い想いに賛同して入社したので、おもてなしもすんなりと取り組めています」とのこと。
さらに、「今、目の前にいる人だけではなく、いない人のことも想像して、事前に準備をしています」という西村さん。具体的にはどんなことをしているんですか?と尋ねたところ、「たとえば、耳の聞こえないお客さまがいらしたら・・・ということを事前に想像して、準備をしておくんです。それがおもてなしだと思うので…」と素敵な笑顔で答えてくれました。
「タケダのザンギ」店長の西村さん。バイトさんも頑張っているが、社長の想いはもっと熱い!その熱さを、暑苦しいと思われないように伝えているそう(笑)。
福良さんからは、「お客さま目線を持つようにしています。接客時は立っていますが、座った時にお客さまの目線ではどう見えているか?ということを常に意識して確認しているんです!」との言葉が。若いスタッフの多い、元気な印象の2店舗ですが、しっかりと自社の「行動基準」を胸に、自分たちらしい「おもてなし」を考え、実行していることがわかりました。
想いを「言語化する力」「伝える力」をもっと磨きたいと語る「小樽海鮮あか・あお・きいろ」店長の福良さん。
最後に、福良さんが「ここがゴールではありません。さらに気を引き締めて、みんなで頑張っていこうという機運が高まっています」と教えてくれました。
こんな素敵な企業、素敵なお店のスタッフの熱意が、さらに「小樽全体のおもてなし」に広がっていくことを期待してやみません。
(取材・執筆/田口智子)