大正硝子かんざし屋
- 田口智子
- 2月9日
- 読了時間: 3分
現在、オール小樽で取り組んでいる「小樽おもてなし認証」制度。全国初・地域独自の制度として、観光協会を中心に「小樽をおもてなしの街に」との想いで活動しています。この認証を取得した企業・施設は、認証のプロセスのなかで自社のおもてなしをあらためて見直し、他の認証取得施設と共に学び合いながら、さらなる「おもてなし力」向上に努めています。そんな「小樽おもてなし認証」を取得した今年度の事業者をご紹介していきます。
着物を着る時につけるかんざしの専門店が、「大正硝子かんざし屋」です。「かんざしは1本でヘアゴム無しでも止まります。着物を着られる方はもちろん、外国の方にも人気なんですよ」と語るのはスタッフの田向さん。「自由につけてもらえるように練習用のかんざしは用意していますが、お困りの時に声をかけるなど、お客さまとの距離感とタイミングを大切にしています」と話してくれました。

田向さんいわく、「自分もここで働くまで、かんざしを使ったことがありませんでした。説明書もあるのですが、文章ではわかりづらい表現もあるので、実際にマネキンの髪を使ってやり方を見せながらお伝えしています」とのこと。最初は「やり方だけ見せてほしい」と言っていたお客さまも、自分の髪でやってみると「できたから買っていくわ!」とご購入に繋がるそうです。外国人の方にも、身ぶり手ぶりでつけ方をお伝えしているそうですよ。

そんな「かんざし屋」ですが、じつは覆面調査の結果で、挨拶が聞こえなかったと指摘がありました。「言っているつもりでも聞こえていなかったようです。スタッフみんなで、声が聞こえづらかったのかもしれないと話し合い、改めて挨拶を大事にしようと意識するようになりました」と話してくれました。小樽おもてなし認証取得にかかる覆面調査を通して客観的な評価を得たことで、「やっているつもり」が「そうではなかった」ことに気づくことができて良かったと語ります。
専門店ということもあり、店内にはたくさんの種類があるので、「着るお着物の写真を見せてもらいながら、着物の色に合うものをアドバイスすることもあります。また、うちの特徴である“着せ替えかんざし”は気分によって飾りのとんぼ玉部分を付け替えられるのでオススメすることが多いです」と教えてくれました。
さらに、「洋服でも使えますよ」とお声がけすることで、着物を着ない方でもつけてくれたり、お友達同士で気軽に選んでいかれたりすることもあるそう。髪もハーフアップ(上の髪の毛だけをまとめ、下の髪は下ろしたままにするヘアスタイル)でも使えますとお伝えしているそうです。こうやって、少しずつ気軽にかんざしを楽しむ輪が広がっていくのが嬉しいと話す田向さん。「札幌の街中で、海外の方が当店のかんざしをつけてくれているのを見た時は、とても嬉しかったです」と笑顔で語ってくれました。
かんざしという日本の文化をより多くの方に楽しんでもらうためにも、日本版ホスピタリティの「おもてなし」は欠かせないという想いで日々お客さまと接しているそうです。





